今日はこの演奏会にお邪魔しました。
このオーケストラ、バイオリンのトップお2人の他はアマチュアの皆さんだそうで
もちろん専門に勉強している学生さんもいらっしゃるし
過去に専門に勉強した方もおられるのだと思いますが、シューベルトめちゃ良かった!
藤井貴宏さんは、父の3回忌バンドの指揮をしていただいて以来
私はすっかり彼の音楽作りに魅了されてしまっています。
フレーズの作り方がもう最高なんですよ❤️
私もオケマンなので、指揮を見ながら弾いてる気持ちになるんですよ。
あのフレーズの作り方は、やっぱりヨーロッパで勉強した人でないと
できないよなあ〜といつも思うんですよね。
僕はそんなに沢山まだ指揮してないしっておっしゃるけれど
そんなこと全然感じない、素晴らしいシューベルトでした。
オーケストラも本当に素晴らしかった。
👏👏👏👏👏👏👏👏👏
アンコールにフィデリオとは!
オーケストラってね。私は一つの大きな生き物だと思ってるんですよ。
この大きな生き物が一つになって音楽を奏でた時の美しさは
もう何事にも変えることができません。
その中のニムロードのピアニッシモが
あまりにも美しくて鳥肌立ちまくっちゃって
100人近くいる人間が一緒に弾いて
この耳を相当澄まさないと聞こえないようなピアニッシモはなんじゃ???
しかも美しいピアニッシモ。怖々の音じゃない!
私はその美しいピアニッシモの音色で
ほぼ音を出せないほど緊張してしまって散々でしたけど😅
これがオーケストラの魅力なのだと初めて肌で感じた経験でした。
正直、私はそれまであんまりオーケストラに魅力を感じてなかったんです。
だから、室内合奏団という職場ばかり選んで仕事をしていたのだけれど
私はノックアウトされたわけです。
自分は弾いてるか弾いてないかわかんないほどの音でも
それが100人集まる時オーケストラの本当のピアニッシモが現れる。
一緒に息をして一緒に音楽を感じて息を呑んで
一つの生き物が小さな音で大きな音楽を作り出す瞬間。
オーケストラは自分を殺さなきゃいけないと思っていましたが
違うんですよね。
自分をポケットにないないして、そのポケットの中で
自分の感情は沢山込めても良い。
けれど、指揮者というボスの音楽にそのポッケの感情は
寄り添っていなくちゃいけなくて
そこが私にはとっても楽しい部分なんですよね。
寄り添いながら自分の音楽をそこに重ねられる
あくまでもポケットの中でですよ。
私はリードするのも好きですが
誰かにピッタリ合わせるのも大得意です。
昔安永徹さんの後ろで一度弾いたことがあるんです。
彼の背中はすごかった。
全て背中でわかるんです。
出したい音もフレーズも何もかも。
その背中にピッタリつけられたと感じた時は
もうたまりませんでした。
最も緊張してそれどころじゃなかったですけどね🤣
自分を殺して弾く必要はないけれど
周りと調和してないとオケの醍醐味はわからない。
だから自分を『表』に出したらダメなんですよ。
あくまでも自分はポッケにないない
決して出さないわけじゃない。
自分の中で爆発させるんですよ。
表はみんなが同じ方向を向いてなきゃいけないから。
でもそれができる本番なんて一生のうちに何回だろう。
呼吸を合わせる
音楽の方向性を合わせる
それがどんなに自分の考えと違っていても
それに寄り添って自分の中で自分の音楽を感じることって
できるんですよね。
そしてそれができた時の気持ちよさと言ったら
天にも昇る気持ちってこれのことかい!と思いますよ。
だから、オケで弾く人には
みんなそれを体験してほしい❤️❤️❤️
自分がどう弾きたいかじゃなくて
どうやって大きな生き物の一部になるか。
例えば、オーケストラの中で、あなた1人が正しいことをしていても
あなただけが正しいことをしていたらそれはあなたの間違い
それがオーケストラなんだ
という名言を言った指揮者がいたそうです。
それわかってオーケストラ弾いてる人って
どれくらいいるんだろうな。
自分を出さない(表には)って難しいんですよ。
私なんて自我が強いですから🤣苦労しましたよ!
かなり自己主張して弾いてるるように見えますが
その実アンテナは100本ぐらい張ってる(つもり🤣)
いや、自己主張はちゃんとしてます。
ポッケの中でね!
それがオーケストラの楽しさなんだけどな。
でもそれがわかるようになるのに
私もかなり時間がかかりましたけど。
そうなんですよね。
いつのまにか私はオーケストラ大好きになっていたんですよね。
オケを聴くと、帰ってバイオリン弾きたい!と思います。
オーケストラには元気をもらえます!
さあ、皆さんもオーケストラのコンサートに
出かけてみましょう🤣🤣🤣🤣
いや、マジで!
オケという生き物は本当に興味深いもんです!