ヴァイオリニストアニキのつぶやき

大阪のヴァイオリン弾き木村の日常と出来事を綴っております

白鳥湖

白鳥と黒鳥

私、バレエ漫画が大好きで、有名どころは全部持ってるが、本物は1回しかみたことない🤣

 

カナダのナショナルバレエのくるみ割りを一回見ただけ🤣

 

トロント交響楽団はシンフォニーオケだったから、オペラもバレエもやらなかったし、白鳥湖の組曲だって確か私がいる間にはやったことなかったと思う😅

 

実は、高校生のとき、初めて演奏してお金をもらう、いわゆるお仕事をしたのが、某バレエ団のシンデレラ。しかもオケは関西フィル!その時は、舞台上でバレエ団に混じって子供がバイオリンを弾く(普通はコンマスとそのサイドか、コンマスセカンドトップが弾くはず)という演出で、バレエ大好きな私はチュチュが着れると思って大喜びで←そこ🤣、そしたら男の子役だったという😅😅😅がっかりであった。その時弾いてらっしゃった方が今も関西フィルの団員さんでいらっしゃるんですよ、これが!

 

だから、関西フィルに入って一番楽しみにしてたのは実はバレエができること。関フィルといえばバレエというくらい、彼らはバレエ🩰のベテラン!白鳥湖暗譜で弾けちゃうくらい弾いてる人が結構いるんですよ。私ゃ全くの初心者🔰。この年で初めて弾くんです。

 

でもあのソロはずっとずっと弾きたかった憧れのソロで、嬉しくて嬉しくて!

 

ところがですよ!バレエのソロって難しいんですわ😓←当たり前🤣踊りを常に意識してなきゃいけないし(指揮者にお任せですが)、場面を分かってなきゃいけない。動画で確認しながら、でも私は細かいバレエの動作なんてわからないから、最初が白鳥と王子のパドドゥで、愛の踊りで、2つ目のソロは黒鳥との愛の踊り(あれは愛というのか?)なのですよね。ぐらいしかわからん😅ストーリーは知ってますけどね。

 

白鳥湖の解釈にも色々あって、黒鳥はオデットに化けたオディールというのが主な解釈ですが、実はオデットだったという解釈もあったり、けれど、オデットとオディールはいくらそっくりだと言っても、正反対な訳なんですよ。

 

みなさん。。。よく考えて。。。。私に儚いオデットが演じられるとお思いか??あの出だしの音色が何度弾いても気に入らない。練習しても練習しても、気に入らない。余計なこと考えるから音程がはまらない。でもね、私の性格上、きっちり弾くことに重きを置けないんですよ。状況を考えて、それに伴った音楽を届けたい。特に最初の音でオデットの踊りとかイメージが決まるわけだから、この音をこの世のものとは思えない美しい音にしたいんですよ。

 

オデットって私みたいに中身オッサンじゃないし←おい🤪きっとハニカミ屋さんで、オーラが透明というか、美しいんですよ。それ、考えれば考えるほど音が出せない😩はっきりしたあのスケールの部分でも、こんなにはっきり弾いちゃっていいのかどうかもよくわからない。もちろん動画やレコーディングではみんなはっきりしっかり弾いているけど、これでいいのか。

 

もちろんその場所でリフトが入ったりジャンプが入るからはっきり弾くんだろうけど、考えれば考えるほど難しい😓

 

でもオディールの黒鳥の方はすんなり入れるんですよ。最初はオデットの振りをしているんだろうから、少し遠慮気味に、でも2度目同じメロディが出てくるところは、少し音も増えてるし、オディールの野心?本性?が現れ始めて、最後の方はそのオディールに夢中になる王子が目に浮かぶ。

 

むむうううう。やっぱ私って腹黒い黒鳥だったのかと納得🤣めっちゃわかるもん。

 

はっきりした黒鳥のほうが性に合ってるんだわと妙に納得。

 

しかし黒鳥だけを弾くわけにはいかん。。。

 

本番は明日なんだけど、生で踊りを見たらすこしイメージ湧くかなあ。

 

白が黒になるのは簡単だけど、黒が白になるのって難しいわ🤣腹黒人間が白鳥になりすますのには限界があるのか🤣

 

しかしもっとあまーーーーーい音で弾きたいんだよなあああ。

 

色気は黒鳥の方があると思うんだ。だから思いっきり弾けるんだけど、白鳥は純粋なイメージが強すぎて手が震えちゃうぐらい緊張する。憧れのソロ。。。。ああ、でも純粋な白鳥だから憧れのソロなんだな🤣

 

とにかく美しくてため息出るような音が出したいんだけどなああ😅😅😅😅😅